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初のハードフォーク通貨ビットコインキャッシュとは?特徴・将来性【ETH】

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ビットコインキャッシュは現在時価総額24位の通貨です。
この「ビットコインキャッシュ」は、現在時価総額1位の「ビットコイン」と名前がよく似ています。
というのも、ビットコインキャッシュビットコインから「ハードフォーク(分岐)」してできた通貨なのです。
今回は、ビットコインキャッシュがどうやって誕生したのか、ビットコインキャッシュはどんな特徴があるのかを解説していきたいと思います。

1.ビットコインキャッシュの特徴とは?

1-1.ビットコインキャッシュの誕生

ビットコインキャッシュは、2017年の8月1日にビットコインから「ハードフォーク(分岐)」してできた通貨です。(ハードフォークについては後程解説)
なぜ分岐したのでしょうか。
2009年に誕生したビットコインはその人気によって利用者が急増し、承認処理が間に合わず送金速度が遅延してしまうことが多々ありました。(※このような取引処理が遅延してしまう問題を「スケーラビリティー問題」といいます。)
さらに、 ビットコインは手数料が高い取引ほど承認が優先される(手数料が高いほど報酬も高い)という特徴を持っているため、ユーザーは早く承認されたいがために高い手数料を提示するようになり全体的に取引手数料が高騰するという事態に陥ってしまいました。
この状況を受けて、ビットコイン開発関係者たちは
 
①現在のソフトウェアを改良することで問題を解決する
ブロックチェーン技術の1ブロックの容量を大きくすることで問題を解決する。
 
このどちらかの方法でこれらの問題を解決しようとしたのです。
しかし、どちらの方法で解決するかまとまらず、それぞれの意見を持つ者同士で対立してしまうことになります。
結果的に、両者は対立し続けブロックチェーンの容量を大きくすることで解決を目指すグループが現在のビットコインから分裂して新しくアップデートを行い、ビットコインキャッシュとして新しい通貨・ブロックチェーンを立ち上げることに決定しました。
このように、元のブロックチェーンを分裂させて新しい通貨・新しいブロックチェーンを作ることをハードフォーク(分岐)といいます
ブロックチェーンとは、取引記録を1つ1つブロックに格納し、そのブロックをチェーンのようにつなげたものです。
ブロックチェーンは1本のチェーンとしてつながれており、基本的に2本や3本に枝分かれしていくものではありません。
1本でつながれているため、ブロックチェーンでは誰でも過去の取引履歴を閲覧することができます。
これに対して、ハードフォークというアップデートは、元々のブロックチェーンから新たな1本のチェーンを生み出します(分岐)。
この新たなブロックチェーンは、元々のチェーンとは分岐した新たなチェーンとして生み出されるため、旧ブロックチェーンとの互換性がありません。
つまり、新しくできたブロックチェーンは旧ブロックチェーンとは全くの別物ということです。
そのため、新ブロックチェーンでは旧ブロックチェーンの過去の取引履歴は閲覧できなくなります。
また、新ブロックチェーン用の新しい通貨が誕生したり、旧ブロックチェーンにはない特性を兼ね備えていたりと、これまでとは違う全く新しい仮想通貨として扱われていくのです。
このビットコインのハードフォークによって生み出されたのが、ビットコインキャッシュになります。
ビットコインキャッシュでは、ビットコインの課題を解決するための新しい規格のブロックチェーンが使用されています。
 

1-2.ビットコインとの最大の違い!データ容量

このビットコインキャッシュブロックチェーンの最大の特徴は、ブロックサイズが大幅にアップしたことです。
ビットコインの1ブロックのデータ量は1MBでした。
しかし、新しく誕生したビットコインキャッシュのブロックサイズはこれを大幅に上回る8MBとなっていました。
このデータ容量の大幅アップによって、ビットコインキャッシュビットコインの8倍のデータを処理することができるようになったのです。
また、2018年にはさらにブロックサイズをアップするためのハードフォーク(分岐・アップデート)が行われており、今ではビットコインキャッシュのブロックサイズは32MBにまで大きくなっています。
これによって、送金速度はビットコインが10分なのに対しビットコインキャッシュは5分程度で完了するようになったのです。
さらに、送金手数料もビットコインより安くなったため、ビットコインキャッシュビットコインよりも決済手段として向いている通貨となりました。
その後、ビットコインキャッシュ以外にもビットインからハードワークしたコインはいくつかありましたが(ビットコインゴールドビットコインダイヤモンド、ライトニングビットコインetc…)、時価総額知名度が最も高いのはビットコインキャッシュです。
そのため、 ビットコインからハードフォークした通貨の中では最も期待の高い通貨として注目されています。
 
 

2.ビットコインキャッシュの将来性は?

2-1.知名度が高く、今後決済手段として普及していく可能性◎

現在、仮想通貨市場の盛り上がりとともに仮想通貨で決済できる店舗が増えてきました。
実際に決済手段として使うとなると、ビットコインよりもビットコインキャッシュのほうが処理にかかる時間が短く、手数料も安いため、実用的に使われていく可能性が高いのではないかと考えられています。
また、実はビットコインキャッシュ以外にもビットコインより送金時間が短かったり手数料が安い通貨はいくつかあります。
これらも決済通貨として使われていくのではないかと思われるかもしれませんが、ビットコイン初のハードフォークによって誕生したビットコインキャッシュは他の仮想通貨と比べて知名度が非常に高く、根強い人気のある通貨となっています。
実際に、日本ではあまり浸透していませんが、海外ではビットコインキャッシュでの決済ができる店舗が増えてきています。
こうしてビットコインキャッシュ決済手段として使用される機会が増えていくことで、さらなる価格上昇が見込めるでしょう。
 

2-2.基軸通貨としても採用されている

基軸通貨とは、枠組みの中で最も取引に利用され、基準として用いられる通貨のことです。
例えば、日本の基軸通貨は円、アメリカの基軸通貨アメリカドルというような形です。
仮想通貨界でいえば、ビットコイン基軸通貨となっています。
そのため、各取引所でも主にビットコイン基軸通貨として採用されています。
しかし、一部の取引所ではビットコインキャッシュ基軸通貨として使われているところもあるのです。
今後このような取引所が増えていくと、需要が高まって価格が上昇していく可能性があるでしょう。

 

※本記事の情報、予想及び判断は仮想通貨などの投資活動を推奨し、勧誘するものではありません。
過去の実績や予想・意見は将来の結果を保証するものではありません。